田園調布に家を探している人がこのプラットフォームを活用し「△△坪くらいで駅から徒歩で××分くらいの住宅を探しています。
誰か売ってくれる人はいませんか」と呼びかけたとする。
何人かの売り手がそれに応じて、もっともよい条件を提示してくれた人との取引が成立したとしよう。
このビジネスモデルはプライス・ラインの逆オークション・モデルの特許に引っかかるだろうか。
あるいは、国も違うし、商品も違うからその心配はないと考えるべきだろうか。
答えは自明ではない。
というのは、プライス・ラインは「逆オークションという考え方」そのものを対象とした特許を持っているからだ。
現時点では、アメリカ国内に限定されたビジネスであったとしても、プライス・ラインが日本にも進出してきたときには問題になるだろう。
また、インターネットを通じた取引の特徴は、国境をいとも簡単に越えるという点にあるから、取引にアメリカ人が関係したとたんにアメリカの特許が適用され、多額の賠償金を支払わされるということにもなりかねない。
日本の特許庁も最近になってようやくことの重要性に気づきはじめた。
そして、日本でも積極的にビジネスモデル特許を出そうとしている。
しかし日本では、まず特許出願の支援をしてくれる弁理士がきわめて手薄である。
とくにインターネットを使った国際的なビもうひとつ、オークション・モデルとの関係で指摘しておかなければならないのは、一物一価という経済学の大原則が崩れるということである。
従来の経済理論では、需要と供給が交わるところで価格が決まるとされていた。
同じ商品ならば、市場で決まる均衡価格で取引されるというのがミクロ経済学のO提であった。
しかし、オークション・モデルでは、必ずしも一物一価の法則に従う必要はなくなる。
サン・マイクロ・システムズでは、自社が作ったサーバーの一部をeベイのオークションサイトを使って販売している。
たとえば、サンが今後1週間の間に供給できるサーバーが50台あったとしよう。
通常なら、このサーバーには値段が付いていて、予約受付ということになるのだろうが、サンが考えたのは、お客に値段を付けてもらおうというオークションのアイデアであった。
とくに販売対象となるサーバーが品不足の状態にあるようなときには、どうしても早く手に入れたいという買い手は、非常に高い値段を付けてくるジネスモデル特許となると、手がける能力のある弁理士の数は数えるほどしかいないという。
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